京論壇2019ブログ

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【議長紹介】第三弾:田村珠理

 

議長紹介の最後を務めさせていただきます、法学部2年の田村珠理と申します。

 


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月の北京への事前渡航も終え、新歓も間近となり、初の京論壇で議長を務めることに大きな期待を寄せつつ、正直少し緊張もしています。

 

京論壇にはたくさんの先輩や友人が所属しており、とにかく議論の量が多く持てることと議論するテーマが毎回独特であることを以前から聞いていました。昨年の東大で行われた報告会に足を運んだりはしましたが、予定が合わず、満を持して今年やっと参加することができました!分科会で議論するテーマ選びの段階から加われたため、自分が入学前から興味を持っていた教育に関する議題に確定してとても喜んでおります(笑)

 

 

自分自身の自己紹介をすると日本人ではあるのですが、「日本人」ではない人です。

わかりにくいと思いますが、日本国籍で日本生まれで人生の大半を日本で過ごしました。しかし学校は小学校まで日本にあるインターナショナルスクールに通い、英語でいろいろな国の子供たちと一緒に授業を受けていました。そこでは日本人がマイノリティであり、日本人であるという意識は全くありませんでした。中学で始めて「日本」の学校に通って、謎のカルチャーショックを受けました。学校での「起立、礼、(私たちの学校では黙祷という独特な風習がありました、、)着席」から集団行動の連続や40人での授業など当時は慣れないことだらけでした。

 

次第に学校生活に慣れて行く中で「自分って何を勉強したいのだろうか?」と考えるようになり、教育のあるべき姿とは何だろうと中学生ながらに考えるようになりました。そして高校の時にアメリカへの単身留学を決断し、またまた日本を出ることになりました。

 

高校の時にアイデンティティ・クライシスに近いものを経験し、自分は一体何だろうって模索するにあたり、自分の中での「日本」や「日本人」という見えない枠組みについて考えるようになりました。

日本の「出る杭は打たれる」ところが嫌だなともどかしい思いをする反面、侘び寂びの感性に憧れたり、和を乱さないために公共な交通機関で静かな声で話すようにしている自分が自分は、インサイダーでもありながら、アウトサイダーでもある自分の微妙な立ち位置に戸惑うことは多々ありましたが、帰国を決断する時にその微妙な立場を生かしてできるのではと思いました。

 

まだどうやって生かせるかはわかっていませんが、他国の学生と東京大学の学生として交流することで自分たちがどうやって見られているのか、どうやって関わるべきなのか、など客観的・主観的な目線から見出そうと自分ながらしています。

 

その一つの試みとして京論壇に参加することにしました。議長という立場から北京大の議長と密に連絡を取りながら、東大側の分科会メンバーの意見を汲み取り、本会議で両国とまた各大学の分科会の生徒たちそれぞれについて理解を深めていくために、夏の2週間をかけて活発な議論の進行・参加を積極的に頑張って行きたいと思います。

 

日本語中級とよく言われてしまう私の拙い文章で伝わらないところが多いと思いますので、是非一度、直接京論壇の素敵なメンバーに会いに、新歓でお話を聞きにお越しください!

皆さんのご参加をお待ちしています!!

 

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