【東京セッション報告記①】感じたこと、考えたこと、自分の成長 〜五ノ井杏〜
本当にわからなくて質問を重ねる。どうして?なぜ?
時には自分でもわからない。なんでそう思ったのだろう、思っているのだろう、
声のトーンが大きくなる…
…
議論の”醍醐味"を目の当たりにしたのは、東京セッションでのことだった。
東大サイドの提案に良くも悪くも従うだけだった北京大生が、小さな違和感にも反応するようになった。
他者認識、歴史教育、とテーマが移るにつれて北京大生の顔つきが鋭く変わっていった。
北京のときよりもお互いを知っているからこそ、
議論に慣れてきたからこそ、求めるところが深くなった。もっと、もっと分かりたい。
ストラクチャーをすり合わせ、慎重に進む。
ここから、二つのセッションを経て、思ったことを書き綴る。
断続的で、読みにくくて大変申し訳ない。
でもこういう経験あったなとか、確かにそうだなとか、
振り返るきっかけになってくれたら。そしてまた、次を考えるヒントになってくれたらいいと思う。
…
「英語はツールだ、流暢に話す必要はない」
そうかもしれない。でもただ内容が伝わればいい、わけじゃない。
決めつけたような言い方で相手を傷つけてしまっているかもしれない。相手も、否定しているわけではないとわかってはいるのだろうけど
そして、ヒートアップした議論に参加するには、それなりのスピード感、簡潔な話し方が必要。
片言では、伝えたいことも伝えられない
私には失敗を恐れて喋れない時もあったけど、それでも果敢に立ち向かう姿は、見習いたいと思う。
…
初めは議論の展開についていくのがやっとだった私も、だんだんと発言できるようになった。少し違うのでは?この場合どう思う?
わかることが増えても、まだある。まだもっとわかる、次の瞬間には。
成長に成長を重ねた日々だった。
成長大好きな私にはとても楽しかった、笑
…
議場の雰囲気づくりはとても大切、でも難しい。
机の端でつまらなそうな様子のメンバーがひとり、
やる気がないなんてことはなく、
大切な議論の一員、
長時間の、でも貴重な時間をどう使うか、
とても難しいと思った。
メンバーがすごく楽しそうな様子にしているときは、とても嬉しい。
…
ちょっと違う、私はこれが言いたい。
相手の言うことを全然理解できていない、フラストレーションが溜まる
こんなに説明してるのに、どうして伝わらないんだろう。同じことの繰り返し、なぜ…
これこそ「価値観の違い」、
…!
…
議論とは必ずしも、一つの答えをだすものではない
意見に違いが出た時こそが面白いところで、
”WHY”にフォーカスすると見えてくる。相手が、そして自分自身が。
…
メンバーがそれぞれパートを持っている。個人に寄り添って全体をまとめる議長じゅりさん、ロジックを大事にする小村さん那須さん、
遠目に、冷静かつ温厚な大江さん
自分の役割はなんだろう
ああ
この人たちとの議論が終わるの、すごくさみしいな
、、
…
大学に入学したのち、
女子ラクロス部に少林寺拳法部、選べなくてどっちも取ってしまった私は、
国際系サークルにさらに手を出して大丈夫だろうか~と悩んでいた。
京論壇のビラ。価値観をぶつけ合う100時間。
価値観を…、ぶつけあう…
競争と人生、新メディア時代の世論と、そして、教育と価値観。
ユニークなテーマに惹かれた。
応募してみたはいいものの、上級生の中で本当に自分はやっていけるのだろうか、
英語ペラペラではないし、社会問題に特別詳しいわけでもない。
自分じゃない人が入っていれば、もっといい議論ができるんじゃないか、と複雑な気持ちになることも何度もあった。
でも、恐らくそういうことではなかった。
価値観をぶつけ合う議論に必要なのは、常にまっすぐでいること。
入ったからには、とことん考えて、向き合うのが私のやるべきこと。
とはいえ、じゅりさんにはいつも気遣ってもらって、ボードメンバーの方々にはたくさん褒めていただいて、(笑)
まだまだ、甘えてばかりの一年生でした。
これからの私の課題は、自分の理想の姿を持つこと、
そして
自信と責任を持って語れる専門領域を持つことです。
もっと強くなるために、
自分の役割を果たすために。
…
杏ちゃんはどう思うの?
杏ちゃんの意見も聞いてみたい。
本当の興味から、聞いてくれる人たち。
誰しもが、輝ける場所。誰しもが、居場所を持つ場所。
楽しくて、学びがあって、
貴重で、深くて、濃厚な時間。
今年の京論壇に、一人のメンバーとして参加させていただけて、本当に幸せでした。
…
楽しみにしています、また来年。
文科三類一年 五ノ井杏